クック諸島はニュージーランドの自治領で南太平洋にある15の島々で構成されています。クック諸島のクックとは1773年にキャプテン・クックが発見したことからその名が付けられました。赤道の南の日付変更線の東に位置し、赤道を挟んでほぼハワイの反対側になり、気候はハワイと同じようですが、南半球になるため、季節が逆になります。
クック諸島から東側にタヒチがあり、タヒチからの距離は1,260km、ニュージーランドのオークランドからは3,450kmでタヒチとクック諸島は同じ文化圏「ポリネシア」に属します。15の島々は約1,000kmの海を隔てて北クック諸島と南クック諸島に別れており、北クック諸島は6つの環礁となり、スチーブンソンの『宝島』のモデルになったと言われている「スワロー島」など6つの島があり、南クック諸島は珊瑚礁で囲まれた7つの火山島と2つの環礁となり、首都アバルアと国際空港のある「ラロトンガ島」や美しいラグーンで有名な「アイツタキ島」が有名です。
南クック諸島が観光の中心となり、タヒチ・ニューカレドニア・フィジーを含むポリネシアの中で最も海の透明度が高いエリアとなります。また物価もポリネシアのリゾート中では最も安いことから知る人ぞ知るリゾートエリアとなっています。
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クック諸島 気候の特徴 |
クック諸島は熱帯海洋性気候で一年中暖かく快適に過ごすことができます。季節は日本と逆になり、乾季の4月から11月は、季節は秋から春にあたり、雨季が夏にあたる12月から3月となります。ベストシーズンは10月から11月で最も快適なリゾートライフを過ごせます。6月から8月は冬になりますので朝と夕方に肌寒さを感じることもありますが日中には気温が上がります。海で泳ぐには少し寒い日もあります。雨季である12月から3月は気温が平均28度とやや高めで雨が多く、真夏の1月~3月は稀にサイクロンが来ることもあります。しかし夏の時期には山々の緑がより濃くなり、花々の馨しい香りに包まれる美しいシーズンです。 |
天気の傾向 | 最良 | 良 | 暑季 | 雲雨多め | 雨季 | 涼寒 |
季節予報 |
クック諸島 ベストシーズン 10月~11月 / 乾季 4月~11月 | ||||||
上半期 | 1 月 | 2 月 | 3 月 | 4 月 | 5 月 | 6 月 |
乾季&雨季 | ||||||
平均気温(℃) | 26 | 27 | 27 | 26 | 25 | 23 |
平均最高気温(℃) | 28 | 29 | 29 | 28 | 27 | 26 |
平均最低気温(℃) | 24 | 24 | 24 | 23 | 22 | 20 |
降水量(MM) | 190 | 190 | 190 | 170 | 140 | 80 |
雨の日数 | 19 | 17 | 19 | 18 | 17 | 16 |
下半期 | 7 月 | 8 月 | 9 月 | 10月 | 11月 | 12月 |
乾季&雨季 | ||||||
平均気温(℃) | 23 | 23 | 23 | 24 | 25 | 25 |
平均最高気温(℃) | 25 | 25 | 25 | 26 | 27 | 27 |
平均最低気温(℃) | 20 | 20 | 20 | 21 | 22 | 23 |
降水量(MM) | 60 | 70 | 80 | 80 | 130 | 160 |
雨の日数 | 15 | 15 | 15 | 15 | 14 | 17 |
クック諸島へのアクセスは日本からは直行便はないため、ニュージーランドやタヒチでの乗り換えでの移動となります。ニュージーランドのオークランド経由が主流で、日本からニュージーランド航空またはJALでオークランドまで行き、オークランドからクック諸島の玄関口であるラロトンガ島へは、ニュージーランド航空とパシフィック・ブルー航空がほぼ毎日運航しています。もしくは、日本からエアタヒチヌイ航空でタヒチのパペーテ(ファアア国際空港)まで行き、パペーテからラロトンガ島へは、週2便が就航しています。それぞれニュージーランドとタヒチの2ヶ国を楽しむ事も可能です。
■ニュージーランドのオークランド経由(乗継)でラロトンガ島行
成田⇒約11時間⇒オークランド⇒約4時間⇒ラロトンガ島
■タヒチのパペーテ経由(乗継)でラロトンガ島行
成田⇒約11時間⇒パペーテ⇒約2時間半⇒ラロトンガ島
31日以内の観光滞在はビザは不要ですが、出国の航空券が必要です。詳細はニュージーランド大使館(TEL:03-3467-2271)まで。パスポートは入国日から滞在日数以上必要です。
ラロトンガ島は「太平洋の真珠」と呼ばれるほど美しい島で、大島渚監督の映画『戦場のメリークリスマス』はラロトンガ島で撮影されました。クック諸島最大の島で、島の中央に400~600m級の山々が連なりますが、周囲は約31kmの大きさで、一周するのに車で1時間かかりません。クック諸島の首都でもあるアバルアが島の北部の海岸にあり、ラロトンガ国際空港とあわせてクック諸島のの玄関口となっています。クック諸島の人口のほとんどが暮らしており、法律でヤシの木よりも高い建物はなく、信号もありません。人々は親しみやすい雰囲気で、時間もゆっくり流れています。観光スポットしては、クック諸島の歴史や文化、習慣などを知ることができる本格的なカルチャー・テーマパークであるクック諸島文化村(Cook Islands Cultural Village)や島の東南にあるムリ・ビーチ(Muri Beach)は、ラグーン内の小島(モツ)はその景観が美しく、シュノーケリングが楽しめます。小島(モツ)へは、渡し舟もあるが、干潮時には歩いて渡れます。トレッキング・ツアーや8月から9月にかけてはホエールウォッチングも人気です。食事は地元のポリネシアン料理、イタリアン、チャイニーズそして和食などそのスタイルも多彩で、長期の滞在にも困りません。
世界でも屈指の美しいラグーンに囲まれた美しさを誇るアイツタキ島。ニュージーランド人のハネムーナーに絶大なる人気を誇っています。ラロトンガ島の北260kmほどに位置し、エア・ラロトンガ航空が日曜を除き毎日定期便を就航させ、飛行機で約50分。アイツタキ島は一周約27kmの大きさで、周囲45kmの巨大な3角形の環礁を形成しており、環礁の外周には21の小島が点在しています。その中で南西に位置するマイナ島(Maina)は最高のシュノーケリング・ポイントです。南東に位置するワン・フット島のヘブンと呼ばれるサンドバー(砂州)の美しさは圧倒的です。また郵便局のある世界で唯一の無人島で、パスポートを提示するとワンフット島の「スタンプ」を押してくれることでも知られています。